2024年7月25日、ノーブルホームスタジアム水戸では、第107回全国高等学校野球選手権茨城大会の準決勝2試合が行われました。夏の甲子園出場をかけたこの重要な舞台で、藤代と明秀日立が見事な勝利を収め、決勝進出を果たしました!
第1試合:常総学院 vs 藤代
午前9時30分に始まった第1試合は、春夏合わせて2度の甲子園優勝経験を持つ強豪常総学院と、藤代の対戦となりました。
- 試合結果: 常総学院 2 – 4 藤代
- 試合展開:
- 常総学院は初回に浜崎伶央のヒットから佐藤剛希のタイムリーヒットで1点を先制しました。
- しかし、その直後の1回裏に藤代も金成大星のヒットから佐々木陸大のタイムリーヒットで同点に追いつきます。
- 3回裏には永野快飛のスリーベースヒットから石岡遼清のタイムリーヒットで藤代が勝ち越し。
- 5回裏には金成大星と中村優之介のヒットでチャンスを作り、石岡遼清と佐々木陸大のタイムリーヒットで2点を追加し、リードを広げました。
- 常総学院は8回表に柳光璃青のスリーベースヒットから小沢頼人の犠牲フライで1点を返しましたが、反撃はここまでとなりました。
- チームの特長:
- 常総学院は総合力に優れ、準決勝までの全試合でコールド勝ちを収め、失点わずか1という鉄壁の守りを誇っていました。エース右腕の小沢頼人が投手陣の柱であり、チーム防御率は0.38と4強中最小でした。打線は打率6割超えのリードオフマン浜崎を軸に機動力や小技も駆使する多彩な攻撃が持ち味でした。
- 対する藤代は、2年生の栗原とエースの斉藤からなる「ダブルエース」が盤石で、斉藤駿介は3試合で防御率0.53と好調を維持していました。打撃陣は準々決勝で猛打賞を記録した金成やマルチ安打の石岡を中心に、早めの援護が鍵とされていました。
- 結果: 常総学院は9年ぶり17回目の夏の甲子園出場を目指しましたが、その夢はかないませんでした。一方、藤代は11年ぶりの決勝進出です。
第2試合:霞ヶ浦 vs 明秀日立
午後12時に開始された第2試合は、昨夏の茨城大会覇者である霞ヶ浦と、強打の明秀日立が激突しました。
- 試合結果: 霞ヶ浦 2 – 7 明秀日立
- 試合展開:
- 明秀日立は初回裏、入江将気と脇山琉維がフォアボールで出塁後、佐藤虎太郎のタイムリーヒットで先制、さらに清瀬健真のフォアボールで1点を追加し、2点を奪いました。
- 2回裏には、入江将気のヒットから脇山琉維の適時三塁打で1点、その後、投手交代で市村才樹が登板する中、中岡誠志郎が投ゴロでさらに1点を追加し、この回も2得点。
- 霞ヶ浦は3回表に荒木洸史朗がフォアボールで出塁し、大石健斗のタイムリーヒットで1点を返しました。
- 5回表には、鹿又嵩翔、大石健斗、羽生伯が3者連続でフォアボールを選び満塁となり、暴投で1点を追加しました。
- しかし、明秀日立は6回裏に有住陽斗の二塁打から入江将気が野選で出塁し、1点を追加。
- 7回裏には佐藤虎太郎のヒットから清瀬健真のタイムリーヒットで追加点を挙げました。
- そして8回裏には、有住陽斗のバント内野安打から入江将気のタイムリーヒットでダメ押しの1点を追加しました。
- チームの特長:
- 霞ヶ浦は「茨城ナンバーワン左腕」と呼び声高いエースの市村才樹を擁し、ここまで全試合に登板し防御率0.38と抜群の安定感を誇っていました。昨夏の甲子園を経験しており、3回戦ではノーヒットノーランを達成するほどの活躍を見せていました。打撃陣は単打と犠打で着実に本塁を目指すスタイルです。昨年の夏に茨城大会を制し、夏2連覇と4回目の甲子園出場を目指していました。
- 一方の明秀日立は「県内屈指の重量打線」を形成し、上位陣の打率が軒並み4割を超える強力な打線が特徴です。切り込み隊長の能戸はチームトップの5本の長打を記録し、選球眼も優れています。春季県大会の初戦でも市村からホームランを放つなど、相性の良さも光っていました。
- 結果: 昨夏の王者霞ヶ浦は2年連続4回目の甲子園出場を目指しましたが、明秀日立に敗れ、姿を消しました。明秀日立は3年ぶりの決勝進出となります。
決勝戦へ!
この結果、第107回全国高校野球選手権茨城大会の決勝戦は、藤代と明秀日立の対戦に決定しました。決勝戦は2024年7月27日午前10時から、ノーブルホームスタジアム水戸で行われます。新たな夏の王者が決まる瞬間が待ち遠しいですね!

